1998年販売された古き原付オートバイ アプリオYJ50 4JP8
子供が家に置いたままの原チャリしばらく放置状態
近場の買い物に使おうとしたがエンジンの掛かりは悪い、家近辺の急坂(13度 勾配23%) エンジン掛けて最初は元気に急坂のぼるが暖気後は途中で失速0km/h・・・キックダウンしてないような感じ。冬場は調子いいが夏場暑くなると登れない。
夏場の猛暑日は中速域で暫くもたついてからき吹き上がる。
通常セオリーでプラグ エアフィルター インテークのインシュレータ交換 したが変化なし
混合気濃いのではと 素人考えでニードル一段上げて薄いほうへ これも変化なし
スロー調整ではエアースクリューで最高回転探すが抜け落ちる寸前までいっても未だ回転は上がってゆく よく判らないので2回転戻しまでにして終了。
エンジン掛かりは少しは良くなり幹線道路では問題なく乗れていたのでこんなものかと
それから10年
混合比のとなるとキャブしかない やる気になって腰をあげ完全解明?へ
オートチョーク点検
プラグ確認 きつね色なので良い感じ
オートチョークが完全に締まりきっていないのではとズーッと懸念事項だったのでこの際作動状況確認しました。
通電してないのか? 車体とオートチョークは接続されてました キック時電圧発生していた。
単体にして外観寸法
A-B間 12mm B-C間 9.5mm C-D間 19mm
端子間の抵抗値 8オーム位 (テスターいい加減)
通電してみます 極性は無し 12V 1.2A以上から段々下がって0.35Aで落ち着く
数分でニードルが飛び出しました
6mm伸びたので正常作動してるのではないでしょうか
B-C間 9.5mm→15.5mm C-D間 19mm→25mm と変化
分解してみました ボディーがネジになってるので0リング傷付けないようにプライヤーでゆっくり回すと上下が分離できた
熱膨張部分が現れる 単純構造です いじくる所ないので確認後組み立て
発熱体の端子が錆びてると接触不良で温まりません ヒータ部分を分解できるようですから端子を磨くと復帰可能もあります。
組み立て時ボディーのネジ部分の止め位置でノズルの長さを調整できることがわかり微調します
冷間時ニードルがキャブのどの位置なのかですが
オートチョークの受け部分
ピストンがはまる深さですが13.4mmあります ということはB-C間が13.4mmに伸びると混合ガスがストップする 今のオートチョーク側は冷間9.5mmあるので4mm位(13.4-9.5=4)浮いてる位置にある
まず冷間時キャブにオートチョークを篏合します この時動きやすくするため0リング外します
すんなり取付位置まで入りました 通路を遮断せずオートチョークON状態
通電してみます
時間がたつとオートチョークが浮いてきました
0リング位置の中間部分までなので約4mm浮いてきたことになります オートチョークOFF状態
上の溝が取付け金具の溝 下がOリングの溝
チョークが効きがチョット弱そうなので現在のピストン位置を1.5mm位(C-D間8mmに縮める)縮めて混合ガス多くし使ってみます
キャブレター分解清掃
水の混入形跡無し ガソリンによる腐食無し
分解しメイン、パイロットジェットの詰まり具合 ポートの通りを確認 特に異常なことはない
何かすっきりしない。
未だメインノズルは外していない ネットでの分解手順にもメインノズルについては載っていない。
振っても抜けてこないけどどうやって抜くの? スロットル側からドライバーの柄の部分で押したら抜けました。
メインノズル汚いね~
原因はこれじゃないですか
とりあえずニードルクリップを標準にもどしキャブレター組み立て
さ~エンジン始動 ブルンと一瞬いっただけで停止 その後始動しない
プラグ濡れている だがプラグの放電も弱々しい なんだろう?
しばらく奮闘後アクセル全開でセル回すと咳き込んだ感じで始動 そのまま回転保持させ数分たったら正常回転 怪しいのはオートチョーク。
元の寸法に戻したら始動しました 1.5mmでものすごく濃い混合比になったようだ
設定調整面倒なので変更せず元の状態に。
試運転気持ちよく坂道登りました
ただスロー調整でエアースクリュー問題は改善されず左回し一杯までスロー回転が上がってゆきピーク判らず。
締めた状態から2回転戻しくらいにすると吹けが悪く急坂登りが難しくなる。
今は左回し一杯付近に設定している インマニ エアーフィルタ交換したので 油面くらいしかないが何か問題ありそう。
中位置スロットルでの加速が軽くなり一応清掃の効果はありました
ですが急坂道は エンジン始動後の登りは元気ですがエンジン暖まった後はちょっと物足りない登り方 トルクカムのグリースアップでもしてみましょうか
2024/3/20
クラッチ部分取り外し シューのカスで真っ黒だったので清掃 トルクカムの動きはスムースだったのでそのまま。ウエイトローラー ベルト 点検。
ニードルクリップ 最上段(最も薄い)にセット 坂道登りに元気が付いて15km/h。
エアスクリュー調整して回転のピークはみれない スロット開いたとき少しボコツキがある感じ。 少し濃い感じなので 油面上昇気味かニードルの消耗 メインノズルの穴拡大位かな? まだ速くなりそうだがよくわからなくなったので様子見としよう。
中高速は元気いいのでマフラー 点火系はあまり考えないことにしてる。