山での遭難の原因ナンバーワンは、ズバリ「道迷い」です。
迷いにより遭難し最悪死亡された方は多いです。遭難原因の4割は道迷いによるものです。
基本は見失ったら低い谷に下りず尾根に上がり登山道を見つける、登山道にいる場合は前の分岐点まで戻る。
下山で登山道を見失うと谷とか沢の低い方向をを目指すが急坂でも岩を越え下るのは容易だが この先無理な時の登り返しが出来なくなり 最後には下りを無理に決行し滑落死 衰弱死となるケースが多い。
単独でもパーティでも予期せぬ事が起きるんです。ルートを信じ(思い込み)て歩いてるので気が付くのは道が無くなったり、分岐が出てこないとか暫く歩いた後なので始末が悪い。
登山用地図とコンパスは必携ですが使い方ご存知ですか?
山座同定で地図をひろげることは多いのですが分岐毎広げて確認する人は少ないと思います。
道標に従っていればほとんど迷うことは無いはずですが・・・・。
迷って初めて地図を広げてコンパス使ってもほとんどの人は自分の現在位置を知ることはできません。
(2点以上判る目標物があれば大体の位置が判るが、知らない場所を歩いているので知ってる目標物は無いはず)
道迷いから早く脱するには
〇登山で歩き始めたら地図に歩いた部分を消しこんでゆき最新の現在位置を常に把握。
(分岐点 目標物 鉄塔 ピーク ダワ等はっきりした場所で軌跡と通過時間を追記)
・間違いなく歩いていた最新地点が判り 元ルートに戻りやすい。位置割り出しにコンパスとか地図の等高線を活用できる。
〇カメラで分岐点の道標(方向全ての文字を写す)と地図上の目標になるものを写して歩く。広めに写すと景色で合致点を確認しやすい。
・戻りながら画像で間違えた最後の位置を判断。 画像で通過時間を参考に出来る。
スマホカメラは緯度経度、時間が表示され救助に活用できる。
〇高価であるが 現在位置が判る GPS受信機を使用する。
・画面で地図上に歩いた軌跡と現在位置が即時に表示。迷いの判断も早いうちにわかる。
ガスで視界が無い時は絶対有効。
緯度経度、高度がピンポイントで判るので救助を求めたとき到着時間の短縮となる。
吾輩はスマートフォンにアプリをダウンロードしてGPS受信機として使っています。
使い易いアプリを選ぶといいでしょう。
山では電波が届かずONLINEのMAPは使えません。
事前に行く山の登山地図を入れておかなければなりません。
今使っているアプリは「ヤマレコMAP、山旅ロガー、GEOGRAPHICA、登山コンパス」です いずれも無料で使えます。
よく使ってるのはヤマレコの会員となってるのでもっぱら「ヤマレコMAP」です。
事前に歩くコースを入力してるので設定したコースのどこを歩いているか、どの位ずれているかが判ります。コースアウトを大きくすればアラームで注意を促してくれます。
スマホの設定など操作を覚えて慣れないと上手に使えません。
「登山コンパス」アプリは広域の地図入力できるので、どこの山に行っても軌跡と現在位置を見るには簡単です。そして登山計画書を作成すれば各管轄警察署に自動送付してくれるのでいつも利用してます。東京都だけは現在対応できてません。
電池の消耗を防ぐため機内モードを推奨、その時には電話は使用できません。
バックアップとして登山地図 コンパスの他 スマホ外部電池は必要です。
今までの登山で道迷いは2回あります。
道標分岐点からでなく 2回とも下りで違う踏み跡に迷い込んだことでした。100m位で気付いたので無事戻れました。
尾根の下りとか獣道、伐採の道に迷い込むのが多いのではないでしょうか。
いずれも登山道でないことを早く気付いて戻ることです。リボン、テープは登山専用とは限りませんから参考程度に。
述べた内容はあくまで私が経験で感じた方法です。
他の方法もありますので参考にし自己責任で行動してください。
パーティで参加の場合もリーダーについて歩くだけではなく途中で逸れることもありますから「個人で歩いている気分」でいてください。
スマホ画面の歩いた軌跡 Sから始まり Gで休憩
登山ルートも表示されている。登山コースから外れると早いうちに判ります。
登山計画から下山までは安全に帰れるよう次のことを実施してます。